「右」「左」では表しきれない政治のあり方を、「価値」と「リスク」のマトリクスで読み解く。これからの日本の選択を考える際の重要な指標となる画期的自民党論。
2019年5月31日
1,760円(本体1600円)
四六判 並製 224頁
ISBN:978-4-909048-05-9 C0031
中島岳志(なかじま・たけし)<br>
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。
著書に『ナショナリズムと宗教』、『インドの時代』、『パール判事』、『朝日平吾の憂鬱』、『保守のヒント』、『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『下中彌三郎』、『親鸞と日本主義』、『保守と立憲』、『超国家主義』、『保守と大東亜戦争』などがある。
<目次>
はじめに/第1章 安倍晋三 アンチ・リベラルと親米/第2章 石破茂 自立と持続可能性/第3章 菅義偉 忖度政治と大衆迎合/第4章 野田聖子 多様性と包摂/第5章 河野太郎 徹底した新自由主義者/第6章 岸田文雄 敵をつくらない「安定」感/第7章 加藤勝信 リスクの社会化を実現するために/第8章 小渕優子 多様性の尊重/第9章 小泉進次郎 「自助」の限界/おわりに――私たちは何を選択すべきか